「人の痛みは3年待てる(人の痛いのは3年でも辛抱する)」というたとえがあります。自分の痛みは少しあっただけでも煩わしいものなのに、人が痛みで苦しんでいたとしても、他人には見えない症状である痛みを理解しようとしない限り、冷酷になってしまう可能性があります。また、体の痛みは、血圧や血糖値のように、客観的に測定するような生理学的な指標がなく、痛みの強さや性質を他者と正確に共有することは難しい状況にもあります。一方で、痛みのメカニズムの解明や診断・治療方法の開発などについて、近年、目まぐるしい進展を見せています。
そのような中、私たち、看護師は何がどのくらいできるでしょうか?何をどのくらいすることが求められているのでしょうか?私達は、この疑問への答えを見つけようと、様々な取り組みを行ってまいりました。そしてこれからも取り組んでいきたいと考えています。そこで、これまでの道のりや成果をまとめることで誰かの役に立てばと思いこのサイトを立ち上げました。
まだまだ発展途上ですが、皆様と一緒に成長していければと考えています。ご覧になられて、ご感想やご意見を頂きますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
高井 ゆかり
科学研究費助成事業(JSPS科研費JP15K11749)の研究助成を受け、研究「疼痛管理における外来看護師の役割の構造化と教育的支援」に取り組んでまいりました。
このサイトでは、その成果である「高齢者の慢性痛診療における外来看護質指標」と学習支援教材を紹介しています。また、痛みに関連した情報も掲載しています。
このサイトは看護職の方を対象に、体の痛みへの看護、特に高齢者の慢性痛や認知症高齢者の痛みの看護に関する情報を提供することを目的としています。普段のケアを見直したいときやなにか手掛かりが欲しい時にご活用くださいますと幸いです。
このサイトは、研究やその成果等の紹介や情報交換するためのサイトであり、ケアの効果や有用性を保証するものではありません。このサイトにある情報を用いたり、ケアに反映させる場合は、それぞれの使用者が個々の状況を吟味し、実施するかどうかを判断してください。
情報等の利用により何らかの損害が生じた場合であっても、私どもは責任を負いかねますので、その点をご理解の上ご活用ください。当サイトの無断転載を禁止します。